大学で都市情報デザインを学んだ後、英国にて2年間プロダクトデザインを学ぶ。2005年に帰国し、thaに入社。2013年THE GUILDを設立。現在メディアプラットフォームnoteのCXOを務める。
お金
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
ギリシャの財務大臣が、10代の娘のために作った本。経済破綻中のギリシャは財務大臣がダメな人なのかなぁ…と思ったら、むっちゃ知性的な人でした。読み物として面白く、経済をからめた世界の仕組みがわかります。
幸福の「資本」論
人間のリソースを、金融資産(お金)、社会資本(関係性)、人的資本(能力)に分類し、どのように組み合わせていくべきかを語った本。僕は、この考え方(を拡張したもの)を、いろんなところの意思決定のベースにしています。
お金2.0
「お金のこと勉強するの、意外と面白い!」という根本のとこを、楽しくしてくれる本。ガチ金融の教科書というよりは、とっかかりを学ぶ雑学本として捉えるとよいです。小難しいガチ金融を読まされて挫折するより、楽しく読めることこそが、初期段階では重要。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
ざっくり、やるべきことを把握し、具体的なアクションに落とせる本。上記までのオススメ本を読んでいれば、考え方の背景も十分伝わるはず。
「幸せをお金で買う」5つの授業
死なないためのお金を稼ぎつつ、同時に「お金のマウンティングゲーム」から降りることも重要。幸せとお金の関係を正しく理解することで、無駄な贅沢をやめて、本当に必要なことにお金を突っ込めるようになろう。人間の幸せの結構な部分は、お金にたよらなくても手に入る。
キミのお金はどこに消えるのか
中国嫁日記の作者の人の、わかりやすいお金夫婦漫才コミック。こう書くと家計の話っぽくみえるが、ガチのマクロ経済のバリバリです。でもわかりやすい!ユエさん可愛い。余談ですが、作者の井上さんとは、アルファブロガーアワード2010で、いっしょに受賞しました。
闇金ウシジマくん
社会人になる前に、子供に読ませたい漫画No1。答えあわせとして、ネガティヴなサイドからのお金を見れる本。ほぼ全ての登場人物が、上記の本などで推奨されているお金の使い方や、ポジショニングの取り方と、真逆の行動をとってることが観察できる。
ヤバい経済学
それをお金で買いますか
資本主義社会において、「お金に換算されて許されるもの」はなにか? あるいは、何が「お金に換算すべきではないものか?」を論じる本。サービスにおける達成報酬、社会報酬、金銭報酬のバランスの資料に拝読。
デザイン
誰のためのデザイン?
理解の秘密
大学の先生に勧めらて情報デザインに興味を持ったきっかけ
欲望のオブジェ
デザインと商業が、社会に存在しない欲求を発明する話
ノンデザイナーズ・デザインブック
デザイナーでない人のための、デザイン実務入門
なるほどデザイン
デザインとは何か解説
融けるデザイン
人とモノの境界面とかの考え方の本
悲劇的なデザイン
デザインの失敗で人が死ぬ、爆発する、破滅する…人が触れるものへのミスインストラクションやミス設計が、いかにあらゆることを破壊し、大事故の起因となるかを語った本。安全側設計の大事さを実感させてくれます。
ビジネス
ブランディングの科学
「マーケティングのセオリーって、大半が統計的ファクトないよね。ただのアノマリーだよね」という強烈なボディーブローを叩き込んでくる本。様々なマーケティング手法に対して、統計的なファクトがあるのか、そもそもファクトを誰かが研究したのかを分析する本。
発想する会社!
人間科学
Hooked ハマるしかけ
フック・モデルなど、人が習慣化するための認知メンタルモデルを解説する本。良い本ではあるけれど、倫理観をもって使わないといけない本。こういう思想はKPIだけで見るとダークサイドまっしぐらなので、常に正しい使い方かを意識していきたいです。
「学力」の経済学
学習すること、学習のモチベーションについてなど、学力に対する統計的なリサーチをまとめた本。noteにおいては、何が人の学習を促進させるのか?また、なにが人の学習意欲や学習習慣そのものを破壊してしまうのか、スキルアップ系の基礎設計で参考にさせていただきました。
意識はいつ生まれるのか
もともとは脳の本で、「脳のなかでどう意識が生まれるのか?」について語った本です。モジュールを統合させるという概念そのものが参考になります。
ファスト&スロー
脳と行動に対する一般的な知識を抑えるための本。ちと長いのが玉に瑕ですが、今の行動経済学のベースを全体的に学べるのでオススメ。
幸せな選択、不幸な選択
統計としての幸せの本。幸福、やりがいといった概念は、定量化して測定できるのか。人が勝手に幸せになったり不幸になるバイアスはあるのか。幸せだと定義されている社会通年が、本当にその人に幸せに寄与しているのか。noteにおけるクリエイターのキャリアややりがいといった概念を、ふわっとした理念で終わらせず、システムとして記述するために参考にしています。
ビジネス
誰もが嘘をついている
元グーグルのデータサイエンティストによる、ビッグデータベースの行動経済学。人はアンケートやSNSで嘘をつくが、グーグル検索のトラフィックに嘘をつかない…という観点から、人間の性癖や倫理観に対する分析をする本。オススメ。
快感回路
快感が脳のなかでいかに発生し、常習性や依存性に発展するのか、脳の器質的な側面から分析した本。スマホにおける依存症の発生プロセスでもあり、サービス設計者は倫理的な側面からこの本を読むのは強くオススメ。
社会
経済政策で人は死ぬか?
経済危機に国家がどのような経済政策ととったか。それが天然のA/Bテストになりうるという話。本書では、世界中の経済危機や動乱のなか、経済政策や衛生政策の違いで、市民の生死がどのように変化したかを分析した本。危機時に、どのようなテコ入れをすべきかの参考に。
国家はなぜ衰退するのか
noteのようなコミュニティの設計は、国家や文化の変遷を観察するほうがよいのかなぁと思います。この本は、歴史上繰り返し発生する衰退のゴールデンパターンを観察する本。先行者が搾取的な利権構造を作るほど、後発のプレイヤーはやる気を無くしコミュニテイからイノベーションが消滅する。そして停滞した社会に、外国の侵略が加わって消滅する様は、そのままスタートアップの新陳代謝に相似形を発見できます。noteがこのパターンに陥らないようにするのが、僕の仕事です。
2030年 世界はこう変わる
アメリカには、新しい大統領に今後の世界情勢シミュレーションをレポする部署というのがあるらしいです。大統領に渡されたレポートは、数年後に核心情報をちょっと削って、世界各国にも配布されるのだとか。本書はそのレポートの和訳。アメリカや中国がどういうポジショニングをとるのか、複数のシナリオ分岐とともに予想されます。日本については「もうだめぽ」と数行書いてある程度なのが悲しい。国家レベルのシナリオ分岐予測を、最高指導者にどの粒度でインプットするのか参考になります。
貧乏人の経済学
人はなぜ貧困に陥るのか? 貧困の構造、どうしてそこから出られないのか。むしろ、なぜ中流の人間すら、貧困に引きずり込まれるのか。「とるべきでない行動」にはまり込んでしまう仕組みなどについて、いろいろと参考になります。
ホモ・デウス
テクノロジーをつきつめた人間が、これからどこに向かうのか、そのとき何が生まれるのか?を考察する本です。
歴史
孫子
新訳 君主論
総合格闘技で戦うときの心構えの本
戦争論
コミュニケーションの本
暴力と不平等の人類史
「格差の再分配にもっとも寄与する要因」は、戦争・革命・崩壊・疫病の4要素だった…というお話。大破壊がどうして、最終的に格差を再分配するのか? 忖度や先送りをゆるさない自然現象と、改革・ルールチェンジの関係を論じた本。